居抜き物件のデメリットに関して

居抜き物件のデメリットについて

デメリット 居抜き

飲食店や小売店、美容院など貸店舗を探しているときに居抜き物件を賃貸する方法が存在し、
この居抜き物件は様々のメリットがあることをお伝えしてきました。

 

居抜き物件は既存の設備などをそのまま利用できるため、コストを抑えた出店が可能ですが、良いところだけではなく居抜き物件にもデメリットもあります。
居抜き物件を賃貸する際に注意する6つのデメリットをご紹介します。

 

その1 設備が内装に合わない場合、新たに替える必要がある

内装が合っている場合はそのまま流用しやすいため、居抜き物件は選び方が大切です。
居抜きは造作設備を購入するケースも多々あるため、せっかく購入したのに使えなかったケースも聞きます。
前の方が使っていたものだから大丈夫だろうという安易な考え方は、居抜き物件のような中古品の売買では危険です。
しっかりと確認をしましょう。

 

その2 古い設備の場合、痛みが進んでいることがある

現在は問題無く使用出来ても、新品の設備と比べると寿命が短いことが多いです。
痛みの進み具合によってはかえって新しい設備を導入したほうが安かったと言うことがあるため、設備の状態には気を付けたいところです。
家電でもそうですが、最新式のもののほうが省エネだったり、機能がよかったり、故障した場合でも交換部品に困らない等の新品のメリットも考慮しましょう。

 

その3 レイアウトの自由度が低い

新しい店舗を一から作っていくより、自由度が低くなるため予め把握しておきたいところです。
すでに形が出来上がっているという面から見ればメリットでともいえるところですが、これから店を持とうという事業者の方の想定していたイメージ通りの居抜き物件に巡り合うことは滅多にありません。
スケルトン状態からであればイメージ通りのお店が作れたけど、居抜きの場合は現状に合わせて使うというレイアウトのほうが多いようです。

 

その4 前の店舗の悪い評判を受け継ぐことがある

同業者の居抜き物件を探して利用すると言った関係上、自分には関係なくても周辺の方には悪いイメージがそのまま残っています。
経営者が変わったことを広告に載せ、周辺の方に知って貰うことが必要です。
居抜き物件の場合、設備等、店内にあるものがほとんど変わらなかった場合、同じお店だと思う方も多いようです。
同じ業種の居抜き物件の場合、そのまま使える設備が多い分、このようなデメリットがある場合もあるので、注意しましょう。

 

その5 前の経営者の方が撤退した店舗である可能性が高い

立地の悪さが撤退の原因の場合、そのまま受け継いでしまいます。
違う業種であれば同じ場所でも変わる可能性があるものの、同業種だと顧客ターゲットが同じであるために注意が必要です。
自分にピッタリの居抜き物件が見つかったとしても、前のオーナーがなぜ撤退したのかも考慮しましょう。
また店舗と言うのは立地の良さだけでは成功しませんし、立地が悪いからといって成功しないわけでもありません。
コンセプトをハッキリさせ、ターゲットである顧客に魅力的な店舗づくりを行うことが大切です。

 

その6 探している場所で必ず居抜き物件があるという保証は無い

人気エリアの場合は居抜き物件が出てもすぐに他の経営者の方に決まってしまうことが多いです。
また居抜き物件の場合、デリケートな情報であることから一般の不動産市場には出回らないこともあります。
ライバルに先を越されないよう早めに行動することが大切ですが、焦って行動すると外れを引いてしまう恐れがあるために注意が必要です。

 

いかがでしょうか。
居抜き物件には多くのメリットもありますが、これらのデメリットも考慮しながら検討するといいでしょう。
補足ですが居抜き物件を探す場合、普通の不動産屋さんでは見つからないケースが多いようです。
居抜き物件はオープンな市場ではないので、やはり専門の業者に依頼するのがベターでしょう。

 

次は居抜き物件の売却について考えてみましょう
居抜き売却について